社会保険労務士試験の試験概要、会場
社労士試験は社会保険労務士法で以下のように定められています。
第9条 社会保険労務士試験は、社会保険労務士となるのに必要な知識及び能力を有するかどうかを判定することを目的とし、次に掲げる科目について行う。- 労働基準法 及び労働安全衛生法
- 労働者災害補償保険法
- 雇用保険法
- 労働保険の保険料の徴収等に関する法律
- 健康保険法
- 厚生年金保険法
- 国民年金法
- 労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識
2 厚生労働大臣は、社会保険労務士試験をつかさどらせるため、労働及び社会保険に関し学識経験を有する者のうちから社会保険労務士試験委員を任命するものとする。ただし、次条第1項の規定により全国社会保険労務士会連合会に同項の試験事務を行わせることとした場合は、この限りでない。
社労士試験の試験形式
選択式試験:労働基準法・労働安全衛生法、労働者災害補償保険法(含む労働保険の保険料の徴収等に関する法律)、雇用保険法(含む労働保険の保険料の徴収等に関する法律)、労務管理その他の労働に関する一般常識、社会保険に関する一般常識、健康保険法、厚生年金法、国民年金法の8科目。5つの言葉が伏せられた問題文があり、語群(20ワード)より選択して80分間で解答します。択一式試験:労働基準法(7問)・労働安全衛生法(3問)、労働者災害補償保険法(7問)・労働保険の保険料の徴収等に関する法律(3問)、雇用保険法(7問)・労働保険の保険料の徴収等に関する法律(3問)、労務管理その他の労働に関する一般常識(5問)・社会保険に関する一般常識(5問)、健康保険法(10問)、厚生年金法(10問)、国民年金法(10問)の7科目。1問につき5つの選択肢があり、正しいあるいは間違っていると思われる記号を210分間で解答します。
社労士試験の試験日、試験時間、試験会場は以下の通りです。
試験日 | 毎年8月の第4日曜あるいは最終日曜に行われています。公示があるまでは判明しません。 |
試験時間 | 集合10:00、選択式試験10:30〜11:50(80分間)、択一式試験13:10〜16:40(210分間) |
試験会場 | 平成20年は29会場でした。会場が設定されていない県がありますから、要確認です。 会場設置都道府県:北海道、宮城県、群馬県(2)、埼玉県、千葉県、東京都(5)、神奈川県、石川県、静岡県、愛知県、京都府(2)、大阪府(2)、兵庫県(2)、岡山県、広島県、香川県(2)、福岡県(2)、熊本県、沖縄県 |
合否の判定基準
その年度によって判定基準は上下します。一つの目安として、選択式試験は総点数28点以上、各科目3点以上、択一式試験は総点数44点以上各科目4点以上とされています。つまり、選択式試験、択一式試験とも足きりがあるということです。これはあくまでもひとつの目安ですから、その年度の受験者数、問題の難易度によって総点数、各科目の最低点数(足きり点数)は変動します。合格者数を予め設定しておいて、その人数になるように点数を上下したり、足きりの点数を科目で変えたりして決定しているようです。
社労士試験攻略調査団のポリシー
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