直前期勉強法講座
各科目の学習を一通り終えたあと、本試験までの時期をどう過ごすかを紹介します。ただ、勉強のスタート時期や進捗度合いによってその時間が大きく違っていますから、ここでは少し余裕のあるタイプとせっぱ詰まったタイプの2種類を例に挙げたいと思います。
少し余裕のあるタイプとは、4月中に各科目の学習(インプット)が終わっている人のことです。このタイプの人には残り約3ヶ月半以上の時間があるということです。
また、せっぱ詰まったタイプとは、5月中にインプットが終わり残り時間が約2ヶ月半という人を指します。どちらのタイプも仕事を持っていて土日が休みという条件で、直前期の勉強スタイルを考えてみたいと思います。
少し余裕のあるタイプとは、4月中に各科目の学習(インプット)が終わっている人のことです。このタイプの人には残り約3ヶ月半以上の時間があるということです。
また、せっぱ詰まったタイプとは、5月中にインプットが終わり残り時間が約2ヶ月半という人を指します。どちらのタイプも仕事を持っていて土日が休みという条件で、直前期の勉強スタイルを考えてみたいと思います。
4月中にインプットが終わっている人へ
社労士試験は主要科目だけで8科目(労働基準法、労働安全衛生法、労働者災害補償保険法、雇用保険法、徴収法、健康保険法、厚生年金法、国民年金法)あり、一般常識で出題される法律も含めると30を超える多さです。
最初に学習した科目は半分以上忘れていませんか?よほど記憶力の良い人なら別ですが、テキストに書かれてあることを理解するのが精一杯で、記憶に留めるところまでいってないのが現状だと思います。
大まかな勉強方法は次の通りです。まず、各科目の択一問題を演習します。はじめはなかなか点数が上がらず苦しいのですが、ぐっとこらえて頑張りましょう。この問題演習でどこが覚えていないかがはっきりしますので、間違った箇所をテキストに戻って再確認します。これを全科目5回〜10回繰り返します。そのあと選択問題を演習し、一般常識問題を演習します。
あなたに残された時間は約16週間だとすると、択一対策に7週間、選択対策に5週間、一般常識(統計数字等)対策に2週間、最後の総仕上げ(暗記もの等)に2週間が目安となります。
択一式勉強法で算出した問題を解くスピードを用いて1日の問題数ノルマを計算します。過去問から算出した1問あたりの所要時間は科目によってばらつきがありますが、平均すると1問当たり約33秒となります。1日2時間(平日)のうち約30分は見直しの時間に当てるとすると、1日150問は演習できる計算になります。つまり、2時間で150問ですから1週間で1500問となります。ちょうど1週間で全科目の問題を一通り終えることができますから、7回基本・応用問題に接することができます。
選択対策は択一対策ができていれば問題集にもよりますが7〜8割は解けると思います。残りの3〜2割を埋めるにはやはり問題演習しかありません。問題集1冊では問題数が少ないので2冊は用意した方がよいでしょう。
全科目合わせて400問とすると1問につき5分として2000分、5週間あれば勉強時間は100時間(6000分)ありますから3回問題に接することができます。
一般常識は大きく分けると統計数字、沿革と法規に分けることができます。法規は択一対策で充分勉強すればOKですが、統計数字問題は最新の数字(統計資料、白書など)の発表が3月〜4月初めなので事前に勉強することができません。したがって、この2週間で集中的に覚えます。
まず、最初の1週間はひたすら資料を読んで重要と思われる箇所を書き出します。このとき注意したいのは細かい数字は追いかけないことです。上昇しているのか下降しているのか、傾向を掴むだけでOKです。3年連続の上昇とか10年ぶりに減少した、男性より女性のほうが上昇率がよかった、などという箇所が重要です。そうして次の1週間は記憶の期間です。
最後の2週間は択一、選択、一般常識の総復習をしましょう。なかなか覚えられない数字や条件は紙に書いて、声を出してなんとか記憶に留めるようにします。また、何回も間違った問題は再度解いてみましょう。
最初に学習した科目は半分以上忘れていませんか?よほど記憶力の良い人なら別ですが、テキストに書かれてあることを理解するのが精一杯で、記憶に留めるところまでいってないのが現状だと思います。
大まかな勉強方法は次の通りです。まず、各科目の択一問題を演習します。はじめはなかなか点数が上がらず苦しいのですが、ぐっとこらえて頑張りましょう。この問題演習でどこが覚えていないかがはっきりしますので、間違った箇所をテキストに戻って再確認します。これを全科目5回〜10回繰り返します。そのあと選択問題を演習し、一般常識問題を演習します。
あなたに残された時間は約16週間だとすると、択一対策に7週間、選択対策に5週間、一般常識(統計数字等)対策に2週間、最後の総仕上げ(暗記もの等)に2週間が目安となります。
ここで、割り当てられた時間を具体的な勉強方法に落とし込んでみましょう。
月曜日〜金曜日は1日2時間、土曜日、日曜日で10時間、1週間の合計勉強時間を20時間とします。択一式勉強法で算出した問題を解くスピードを用いて1日の問題数ノルマを計算します。過去問から算出した1問あたりの所要時間は科目によってばらつきがありますが、平均すると1問当たり約33秒となります。1日2時間(平日)のうち約30分は見直しの時間に当てるとすると、1日150問は演習できる計算になります。つまり、2時間で150問ですから1週間で1500問となります。ちょうど1週間で全科目の問題を一通り終えることができますから、7回基本・応用問題に接することができます。
選択対策は択一対策ができていれば問題集にもよりますが7〜8割は解けると思います。残りの3〜2割を埋めるにはやはり問題演習しかありません。問題集1冊では問題数が少ないので2冊は用意した方がよいでしょう。
全科目合わせて400問とすると1問につき5分として2000分、5週間あれば勉強時間は100時間(6000分)ありますから3回問題に接することができます。
一般常識は大きく分けると統計数字、沿革と法規に分けることができます。法規は択一対策で充分勉強すればOKですが、統計数字問題は最新の数字(統計資料、白書など)の発表が3月〜4月初めなので事前に勉強することができません。したがって、この2週間で集中的に覚えます。
まず、最初の1週間はひたすら資料を読んで重要と思われる箇所を書き出します。このとき注意したいのは細かい数字は追いかけないことです。上昇しているのか下降しているのか、傾向を掴むだけでOKです。3年連続の上昇とか10年ぶりに減少した、男性より女性のほうが上昇率がよかった、などという箇所が重要です。そうして次の1週間は記憶の期間です。
最後の2週間は択一、選択、一般常識の総復習をしましょう。なかなか覚えられない数字や条件は紙に書いて、声を出してなんとか記憶に留めるようにします。また、何回も間違った問題は再度解いてみましょう。
上述したものをまとめたカレンダーを紹介しますので、自分なりにアレンジしてみてください。
週 | 日付 | 勉強内容 |
1 | 5月1日〜5月7日 | 択一対策1回目 |
2 | 5月8日〜5月14日 | 択一対策2回目 |
3 | 5月15日〜5月21日 | 択一対策3回目 |
4 | 5月22日〜5月28日 | 択一対策4回目 |
5 | 5月29日〜6月4日 | 択一対策5回目 |
6 | 6月5日〜6月11日 | 択一対策6回目 |
7 | 6月12日〜6月18日 | 択一対策7回目 |
8 | 6月19日〜6月25日 | 選択対策1回目 |
9 | 6月26日〜7月2日 | 選択対策1回目、選択対策2回目 |
10 | 7月3日〜7月9日 | 選択対策2回目 |
11 | 7月10日〜7月16日 | 選択対策2回目、選択対策3回目 |
12 | 7月17日〜7月23日 | 選択対策3回目 |
13 | 7月24日〜7月30日 | 一般常識対策1回目 |
14 | 7月31日〜8月6日 | 一般常識対策2回目 |
15 | 8月7日〜8月13日 | 総復習1回目 |
16 | 8月14日〜8月20日 | 総復習2回目 |
残り2ヶ月半でせっぱ詰まっている人へ
直前期残り2ヶ月半という人に捧げる(?)勉強計画です。絶対的に時間数が少ないので的を絞った勉強と日々の時間捻出がキーポイントです。
まず、択一対策は社労士試験のベースとなりますから手を抜くわけにはいきません。できるだけ時間を割いて択一対策に充て、残りの時間を選択対策、一般常識対策に充てるようにします。
この294時間を最大限利用して、択一、選択、一般常識に振り分けます。まず、択一対策は7回分140時間、選択対策3回分100時間、一般常識28時間、総復習26時間とします。やはり基本は択一対策、選択対策で、これをおろそかにしてはダメです。
一般常識は資格学校の講座や本試験会場前で配られる資格学校の予想問題で当たった試しがありません(予想を当てた学校があればゴメンナサイ)。したがって、時間をかけたからといって当たる確率が高くなることはないのです。では、どうすればよいか?ここはひとつ「ヤマ」をはりましょう。ここぞと思う箇所をセレクトして、そこだけを徹底的に28時間勉強してはどうでしょうか?
まず、択一対策は社労士試験のベースとなりますから手を抜くわけにはいきません。できるだけ時間を割いて択一対策に充て、残りの時間を選択対策、一般常識対策に充てるようにします。
日数は81日と考えて、平日1日の勉強時間を2時間、土日は16時間勉強に充てます。
そうすると1週間の勉強時間は26時間になり、81日分(11週と4日)の勉強時間は11×26時間+8時間=294時間となります。この294時間を最大限利用して、択一、選択、一般常識に振り分けます。まず、択一対策は7回分140時間、選択対策3回分100時間、一般常識28時間、総復習26時間とします。やはり基本は択一対策、選択対策で、これをおろそかにしてはダメです。
一般常識は資格学校の講座や本試験会場前で配られる資格学校の予想問題で当たった試しがありません(予想を当てた学校があればゴメンナサイ)。したがって、時間をかけたからといって当たる確率が高くなることはないのです。では、どうすればよいか?ここはひとつ「ヤマ」をはりましょう。ここぞと思う箇所をセレクトして、そこだけを徹底的に28時間勉強してはどうでしょうか?
上述したものをまとめたカレンダーを紹介しますので、自分なりにアレンジしてみてください。
週 | 日付 | 勉強内容 |
1 | 6月1日〜6月7日 | 択一対策1回目、択一対策2回目 |
2 | 6月8日〜6月14日 | 択一対策2回目、択一対策3回目 |
3 | 6月15日〜6月21日 | 択一対策3回目、択一対策4回目 |
4 | 6月22日〜6月28日 | 択一対策4回目、択一対策5回目、択一対策6回目 |
5 | 6月29日〜7月5日 | 択一対策6回目、択一対策7回目 |
6 | 7月6日〜7月12日 | 択一対策7回目、選択対策1回目 |
7 | 7月13日〜7月19日 | 選択対策1回目、選択対策2回目 |
8 | 7月20日〜7月26日 | 選択対策2回目、選択対策3回目 |
9 | 7月27日〜8月2日 | 選択対策3回目 |
10 | 8月3日〜8月9日 | 選択対策3回目 |
11 | 8月10日〜8月16日 | 一般常識対策 |
12 | 8月17日〜8月20日 | 一般常識対策、総復習 |
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資格試験はどれもそうだと思いますが、条文を丸暗記すれば合格できるというものではありません。試験に合格できる勉強をした者に勝利の女神が微笑むのです。しかし、資格学校へ通ったり通信教育で講師のアドバイスを受けたりすることのできる受験生とは違い、市販のテキストと問題集で独学する受験生はかなりのハンデがあります。受験テクニックと呼ばれる勉強の仕方や勉強をいかに効率よく行うかなどのノウハウが厳然と存在します。当サイトでは、知りうる限りのノウハウと試験情報を独学者に提供し、通学者や通信教育を受けている受験生とのハンデを埋める助力をしています。